南之方 甘露一献 ~こいごいとしたまろやかさ~

2023年9月2日

南之方 No.27 南之方(みなんかた)甘露一献
お酒の種類 芋焼酎
芋度 🍠🍠🍠
購入価格 ¥900円(900mL )
コスパ 😃(普通)
コメント 芋焼酎の甘さが引き立つ、お酒が好きな女性にお薦めの焼酎です。
醸造元 薩摩酒造株式会社

「さつま白波」の蔵元さんが造る、鹿児島限定の焼酎

50歳以上の鹿児島県人なら、誰でも知っている焼酎「さつま白波」。その蔵元さんの、鹿児島限定販売商品です。
白波は幾度となく飲んできましたが、意外に、この「南之方」は飲んだことがありませんでした。
さてさて、兄貴の「白波」と比べてどうなのか、楽しみです。

これから芋焼酎を試してみたい方にもお薦めです。

HPの商品紹介には、「昔ながらのこいごいとした、、、」って謳ってあります。
白波の芋臭さを想像しつつ、恐る恐る、ロックで飲んでみたところ、

え?白波と違う!
というのが、最初の感想でした。

芋臭さはあるんですが、臭いというより、いい香りがします。
白波が、生の芋を思わせる芋臭さだとすれば、南之方は、蜜が詰まった焼き芋の、ちょっと焦げた皮目のところ。そんな感じです。
甘いんだけど、芋の香りも強く漂う。

ロックだったからか、す~と飲めてしまうのですが、味はなかなかの男前。
芋焼酎の辛さをしっかりと残しながら、程よい甘さがアルコールとともに鼻に抜けます。
どこか塩味も感じられるのは、蔵元さんが海に近いからでしょうか。

良い感じで、「芋」を感じられる焼酎だと思います。個人的には、本当にお酒の好きな女性に飲んでもらいたい1本ですね。

「芋焼酎は臭くていやだ!」という方もおられると思いますが、その「臭さ」が癖になったときに、本当の焼酎のおいしさがわかります。
南之方は、癖になりやすい1本ですよ( ´艸`)。

飲み方

お湯割りにすると、より、まろやかな飲み口になります。ゆっくり飲むのに、いい感じですね。
ロックで「こいごいした」味をストレートに感じるのが、私のお勧めです。

鹿児島限定なのは、もったいない。

今から50年ほど前に起きたといわれる、第一次焼酎ブーム。そこから焼酎が全国的に知られるようになり、その後の2回のブームで、九州から関東へと広まって、現在に至っています。

その第一次焼酎ブームを牽引したのが、「白波」。
焼酎造りに機械化を導入することにより、品質の安定と大量生産を可能にしたのだとか。
私も、幼いころに、父からそんな話を聞いた覚えがあります。

現在の薩摩酒造さんでは、主力の芋焼酎「白波」をはじめ、麦焼酎なんかも取り揃えて、品数多く扱っておられます。「神の河(かんのこ)」なんかも、よく宣伝されてますよね。
九州限定や、鹿児島限定品なんかもいくつかあって、この「南之方」もその一つ。

いやいや、もったいない。こんなに美味しいのだから、全国に売ればよいのに!
と思いますが、鹿児島に来た人だけがこっそり楽しめる、そんなお酒もいいですよね。

薩摩酒造さんのある枕崎市は、薩摩半島の南にあって、カツオ節で有名な街です。
カツオが大好きな私は、ドライブがてら枕崎に行って、漁師飯を食べたりカツオを買ってきたりしてますが、その道中に、薩摩酒造さんの明治蔵があるんですよ。
HPを拝見すると、明治からの風情を残した良い感じの建物です。
今度、枕崎に行ったら、寄ってみようかな。

(参考) https://www.satsuma.co.jp/

焼酎

Posted by 休肝日