天狗舞 ~日本酒好きにはたまらない、独特の風味~
No.33 | 天狗舞 山卸廃止酛仕込 | |
お酒の種類 | 日本酒 (純米酒) | |
飲み口 | 辛口(らしい) | |
購入価格 | ¥1400 | |
コスパ | 😃(普通) | |
コメント | 日本酒好きにはたまらない、独特の風味 | |
醸造元 | 株式会社 車多酒造 |
石川のお酒も美味しいですよね~
石川とか新潟って、独特な風味の日本酒が多いような気がします。 地酒の王国なんて呼ばれるのを聞いたこともありますしね。
好きなんですよね、この癖の強さが(/ω\)。
久々の天狗舞、いただきましょう!
「これが天狗舞だよね」っていうくらい、独特の飲み口
なんて言うんですかね。
フルーティーとは何かが違う、甘いわけでもない。
所謂、「辛口」と言われるような飲みやすさがあるわけでもない。
でも、癖になる予感しかしない。 というか、すでに中毒者になって、早20年あまり。
ほんとに独特な口当たりです。
美味しいどぶろくを飲んだ時のような香りと味の濃さ、そこに絶妙な酸味が乗るんです。
もちろんべとべとした感じは全くありません。
むしろ、ふっと鼻に抜ける香りが上品なんですが、米の甘さと相まって、どこか田舎の風景を想像させる。
いやいや、詩人になってしまいました(〃ノωノ)。
このお酒は、好みがわかれるお酒かもしれません。
でもね、「私は天狗舞が好きなんです!」っていう人だったら、一緒に飲んで楽しいですよ、きっと。
飲み方
実は、冷でしか飲んだことがないんです。
熱燗にしてみようかなと思っていても、ついつい飲みすぎてしまって、いつも冷で終わってしまう。
でも、いろんな方のブログを拝見していると、ぬる燗~熱燗でも美味しいらしいですね。
HPでも紹介されていますし。
確かに、この味の濃さであれば、燗を付けた時の味の変化はものすごく楽しみです。
天狗舞をお試しになるときは、最初に燗付け分を確保しておきましょう( ´艸`)。
勉強になりました。
ここで、疑問。
「山卸廃止酛仕込」って、何?
よく聞く「山廃仕込み」と何が違うの?
こんなブログを書いていてお恥ずかしい限りですが、「飲んで美味けりゃ、それでOK !」な酒人生を送ってきた私は、その言葉は知っていても、意味を考えることはしていませんでした。
(以下、個人的な理解です。決して信じないで、ご自分でお確かめください!)
結論。
「山卸廃止酛仕込」と「山廃仕込み」は同じ意味。省略形みたいです。
「酛」には酵母という意味があり、「山卸廃止酛仕込」とは、「山卸という作業工程を廃止して出来た酵母で仕込んだお酒」ということ。
では、「山卸」とは?
山卸とは、お酒の元になる蒸米、麹、仕込み水を混ぜてすり潰す作業のこと。米の「でんぷん」を糖化させるために米をドロドロに溶かす必要があり、そのため、桶の中に蒸米、麹、仕込み水を入れて、櫂(かい)と呼ばれる棒で丹念にすり潰すという大変な重労働。
ちなみに、日本酒がアルコールになるためには 米 → 米のでんぷんを抽出 → でんぷんを糖化 → 糖を発酵してアルコールへ という手順を踏むそうです。
えっ? そんな大切な工程(山卸)をやめちゃっていいの?
そうなんです。 今は機械化が進んで、昔ほど重労働でもなくなったそうです。
精米が機械で行なえるようになって、潰された米に麹の酵素が吸収されるので、人の手で蒸米をつぶす山卸は必ずしも必要なくなったんです。なので、工程としての山卸(すり潰す作業)自体がなくなったわけではなさそうです。
今回のお勉強はここまで( ´艸`)!
天狗舞の味を語るのに、さらに、「生酛造り」とか「乳酸菌の仕込み方」とか、日本酒の造り方そのもので大切な話がたくさんあり、どれも興味が尽きませんが、それはまた、別の機会に(/ω\)。
ま、とりあえず飲んでみてください。飲めばわかるさ!その美味さ。
しかし、お酒の流通という点から言えば、良い時代になりましたよね。
今回「天狗舞」を仕入れたのは、地元鹿児島のスーパーです。
一昔前までは、地元の酒屋で「日本酒」を探すのも苦労したものですが、今ではこんな銘酒をスーパーで手に入れることができる。
その分、東北の友達に、「天狗舞を送ってくれよ~」と頼むことが少なくなったのは、ちょっと寂しいんですけどね(*ノωノ)。
車多酒造さんは文政6年の創業とのことですから、今年でなんと200年。
味わいのあるHPもご参考に。
(参考 https://www.tengumai.co.jp/)
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