天狗舞 ~日本酒好きにはたまらない、独特の風味~

2023年8月30日

天狗舞 No.33 天狗舞 山卸廃止酛仕込
お酒の種類 日本酒 (純米酒)
飲み口 辛口(らしい)
購入価格 ¥1400
コスパ 😃(普通)
コメント 日本酒好きにはたまらない、独特の風味
醸造元 株式会社 車多酒造

石川のお酒も美味しいですよね~

石川とか新潟って、独特な風味の日本酒が多いような気がします。 地酒の王国なんて呼ばれるのを聞いたこともありますしね。
好きなんですよね、この癖の強さが(/ω\)。

久々の天狗舞、いただきましょう!

「これが天狗舞だよね」っていうくらい、独特の飲み口

なんて言うんですかね。
フルーティーとは何かが違う、甘いわけでもない。
所謂、「辛口」と言われるような飲みやすさがあるわけでもない。

でも、癖になる予感しかしない。 というか、すでに中毒者になって、早20年あまり。

ほんとに独特な口当たりです。
美味しいどぶろくを飲んだ時のような香りと味の濃さ、そこに絶妙な酸味が乗るんです。
もちろんべとべとした感じは全くありません。
むしろ、ふっと鼻に抜ける香りが上品なんですが、米の甘さと相まって、どこか田舎の風景を想像させる。

いやいや、詩人になってしまいました(〃ノωノ)。

このお酒は、好みがわかれるお酒かもしれません。
でもね、「私は天狗舞が好きなんです!」っていう人だったら、一緒に飲んで楽しいですよ、きっと。

飲み方

実は、冷でしか飲んだことがないんです。

熱燗にしてみようかなと思っていても、ついつい飲みすぎてしまって、いつも冷で終わってしまう。
でも、いろんな方のブログを拝見していると、ぬる燗~熱燗でも美味しいらしいですね。
HPでも紹介されていますし。

確かに、この味の濃さであれば、燗を付けた時の味の変化はものすごく楽しみです。
天狗舞をお試しになるときは、最初に燗付け分を確保しておきましょう( ´艸`)。

勉強になりました。

ここで、疑問。
「山卸廃止酛仕込」って、何?
よく聞く「山廃仕込み」と何が違うの?

こんなブログを書いていてお恥ずかしい限りですが、「飲んで美味けりゃ、それでOK !」な酒人生を送ってきた私は、その言葉は知っていても、意味を考えることはしていませんでした。

(以下、個人的な理解です。決して信じないで、ご自分でお確かめください!)

結論。
「山卸廃止酛仕込」と「山廃仕込み」は同じ意味。省略形みたいです。

「酛」には酵母という意味があり、「山卸廃止酛仕込」とは、「山卸という作業工程を廃止して出来た酵母仕込んだお酒」ということ。

では、「山卸」とは?
山卸とは、お酒の元になる蒸米、麹、仕込み水を混ぜてすり潰す作業のこと。米の「でんぷん」を糖化させるために米をドロドロに溶かす必要があり、そのため、桶の中に蒸米、麹、仕込み水を入れて、櫂(かい)と呼ばれる棒で丹念にすり潰すという大変な重労働。

ちなみに、日本酒がアルコールになるためには 米 → 米のでんぷんを抽出 → でんぷんを糖化 → 糖を発酵してアルコールへ という手順を踏むそうです。

えっ? そんな大切な工程(山卸)をやめちゃっていいの? 
そうなんです。 今は機械化が進んで、昔ほど重労働でもなくなったそうです。
精米が機械で行なえるようになって、潰された米に麹の酵素が吸収されるので、人の手で蒸米をつぶす山卸は必ずしも必要なくなったんです。なので、工程としての山卸(すり潰す作業)自体がなくなったわけではなさそうです。

今回のお勉強はここまで( ´艸`)!

天狗舞の味を語るのに、さらに、「生酛造り」とか「乳酸菌の仕込み方」とか、日本酒の造り方そのもので大切な話がたくさんあり、どれも興味が尽きませんが、それはまた、別の機会に(/ω\)。

ま、とりあえず飲んでみてください。飲めばわかるさ!その美味さ。

しかし、お酒の流通という点から言えば、良い時代になりましたよね。
今回「天狗舞」を仕入れたのは、地元鹿児島のスーパーです。
一昔前までは、地元の酒屋で「日本酒」を探すのも苦労したものですが、今ではこんな銘酒をスーパーで手に入れることができる。

その分、東北の友達に、「天狗舞を送ってくれよ~」と頼むことが少なくなったのは、ちょっと寂しいんですけどね(*ノωノ)。

車多酒造さんは文政6年の創業とのことですから、今年でなんと200年。
味わいのあるHPもご参考に。
(参考  https://www.tengumai.co.jp/)

日本酒

Posted by 休肝日